大きくへこんだチャンバー部分。さすがにこれだけ大きいと排気性能にも影響してきますので修理することに。
一度切断して叩いて直す。とても明快な板金作業です。
なるべく刃の薄い物、エアーソー、エアで動く金鋸です。何処できるかは叩きやすいところ、あとで溶接しやすいところというのが決めてです。
内側にパイプ(RZのフォークインナー)をあてて叩きます。板金作業において当て金(ドリー)といいます。表からしか叩けないのに当て金に当てて叩くと鉄板は伸びて膨らみます。伸ばしながら形を戻していくのでただ叩けばよいというわけではありません。ドリーに直接叩くオンドリー、離れた所を叩いた反動を利用するオフドリー。
新品のチャンバーを作る時は溶接棒は使いませんが、鋸刃の分だけ合口が広がってるので、その分の1ミリの溶接棒を使います。これだけ戻れば性能も復活ですね。