塗装の浮き

Z1の塗装依頼をいただきました。
綺麗な火の玉タンクでしたが、サイドカバーとテールカウルの塗装がボコボコとういています。
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写真ではわかりにくですが、
あきらかに密着不良です。
同業者としてみた場合塗装のクオリティとしては上手の方です。
ラインの入れ方や色の再現性など。
 
塗装の浮きということでしたので オーナーさんに事情を聞いてみたら
塗装後1ヶ月もたたないうちに浮き上がってきたということでした。
塗装業者に問い合わせたところ 「季節や気温の関係で仕方ないとのことで
とりあってもらえなかった」とがっかりされてました。
あまりに早いので必ず原因があるはずです。
同業者としても納得いきません。
塗膜をサンダーで少しずつ削っていくと順番に前の塗膜がでてきます。
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こげ茶の下に灰色のサフその下が白の塗料
その下が灰色のサフ。
その下の白が元凶のラッカーの白の厚塗りです。
その部分の密着不良が今回の塗装作業の内の加熱 強制乾燥や磨き工程などで
ラッカー溶剤が緩んだとおもわれます。
ラッカー系は完全硬化しない性質なので塗膜が緩みます。
試しにシンナーを少しかけると
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このことはわかっていたも時間と工賃のかねあいで下地処理を
おろそかにしてしまうのでしょう。
これを剥がすのは大変です。
のんびりやらせていただくことを オーナーさんに了解をいただいて
1日昼休みに少しずつやることにします。