やんちゃさん ありがとう

昨日、その友達が来てくれました。
こっちからどう声をかけよう なんて思っていたことを察して顔だしてくれたようです。
 
「友達っていいなぁ」
 
顔を見ても やっぱり言葉が出てこない。けど彼はいつもと変わらぬ様子で話し始めてくれました。
彼はやんちゃオヤジというニックネームの同い年。
育った環境も家も知らないけどZに乗ってる奴。
そこで話してくれたこと
 
「くさっとってもいかん」
奥さんが亡くなったことを受け止めなきゃと、あまりの突然の出来事なんでそこに嫁が居るような
そんな、毎日だと。実際 あいつが居ないと感じるときが増えてきてやっと その存在を今更
感じることとなってまったと。
それでもくさってばっかじゃいかん 「男だで」  「かっこつけな」  
そんな言葉のなかに、われわれ周りものへの気使いや今後の生きようを示してくれたようで
ほっとしました。
 
「事故」
事故のことも話してくれました。実際の現場の様子も話してくれました。山道を流していたら
鹿のとびだしというような、かなりというか通常ありえないことでした。
ミラー越に「こけた」と引き返したら  もう意識がなかったと。
その後の救急搬送の病院も脳のなかの出血がひどく手術もできない状態となったということです。
奥さんの親戚のなかには「バイクなんて」という声があったけど
お母さんから、「こんなに沢山のバイク仲間におくられて この子はとても幸せ」と
実際、300人をこえるバイク仲間が参列しそのお別れを 見送ったということです。
 
「少し休まして」
今は少し休みたい バイクに乗ることを。
だけど必ずまた走ると 言ってくれました。
バイクに乗って走る姿こそあいつの喜びでもあったわけだから
けっしてバイクは降りない  と。
とっても救われました。同じバイク乗りとして。
 
それで
  「俺らからバイクとって何が残るの?」
っと。
 
 
そんな人生に共感。共感。
 
 
 
やんちゃさんは必ずまた走ります。
さらにかっこつけて。
 
 
ありがとうやんちゃさん、自分もまたこの仕事続けていけます。