バリウスのタンク

知り合いからバリウスの修理を頼まれましたが、日ごろの業務多忙から丁重に
お断りいたしました。
その後10日ほどしてまた相談を受けたのですが、
 
よそのバイクやさんで修理してもらったら、キャブのオーバーホールやオイル交換をしたまでは良いのだけど
タンクに穴が空いてて修理不能となったとのことです。修理途中なので、工賃は不要ですが、かかった部品代
だけ請求されて、動かないまま戻ってきたということでした。
 
25000円の部品代だけ取られたということで、もったいないなぁ  ということで、
別件の用事で伺った時に預かってきました。
タンクの錆は放置期間が長いと深刻です。しかし車庫保管で口元はきれいな鉄色です。
確かに
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ピンホールがありました。これはステーの溶接ビートのきわなんで溶接時の熱のかかり方で鉄板が薄くなったことが原因とおもわれます。
修理としてはハンダ付けが最適です。ハンダの温度を上げすぎずにとろみのある状態でしかも液状という加減で
盛る必要があります。盛るというよりは流す。引力(重力)に従って流れる方向にタンクを傾けながら。
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ハンダが難しいと思う方は2液型のエポキシ系の粘土状のボンドでも可能です。
ハンダを使うのはボンドより早く固まって作業が終わるからです。
溶接などするとさらに穴が広がって大事になります。