ファイヤーボールの真実

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Z1 Z2のカラーリングで一番人気の火の玉カラー。当店の塗装依頼でも一番多いのもやはり日の玉です。ただ、「純正カラーですか?」と聞かれると困っていました。そのわけは、
*当時物パーツはどれも退色が酷くタンクだけでも上と横で色が違う
*ラインも幅の広い物やら狭い物、これで良いのかという程ずれている物
*オレンジの部分はキラキラしていたりしていなかったり
*現在塗装屋さんで「純正カラー」といって出しているところに聞いても違うことを言う などなど

いろいろ自分なりに考え、悩んでいて当店では「当時の色合いを参考に、現在のウレタン塗料で当店の見解で再現しております。メーカー塗装とは塗料も焼付け工程もことなります。」というご説明をしてまいりました。

その裏側で当時の塗装工場の現場の状況を考えてると、塗装色の管理など大して重要視されていなかったのではないか…爆発的ヒットで現場は納品に追われ厳密な生産管理などされていなかったのではないかと常々思っていました。実際、現在の4輪車の塗装も出荷時期によって僅かに色が変わることは塗装屋さんなら知っています。基準調色からさらに時間をかけて色合わせという作業をいたします。それこそ現物あわせで原色を足して試し吹きと言う作業です。現在でもそうですから、当時はなおさらです。

そんな日頃の悩みを明確に今回 ミスターバイクBG誌 09年11月号35ページで取り上げられています。「ファイヤーボールの真実」です。雑誌でこのようにとりあげられたので塗装業務を生業にする当店としては随分気が楽になりました。塗装業務を受けるミズノモーター的には色合いもそうですが、ラインや下地処理などトータルでの仕上がりがやはり問題です。丁寧な作業を常日頃心がけております。